こんにちは♪
桜もあっという間に散ってしまい、本格的に暖かい春に入りました
今週末は少し冷えるようですで、朝晩の寒暖差で体調を崩されないようお気を付けください。


今回は「睡眠時無呼吸症候群」のお話です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、眠っている間に呼吸停止または低呼吸の状態が引き起こされる病気です。

呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値コレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームがひきおこされます。

睡眠時に症状があらわれるという特性上、発症していても自覚していない方が多く、潜在患者数は日本国内で約500万人にのぼると推測されています。

当院では簡易型によるスクリーニング検査を行い、睡眠時無呼吸症候群と診断された患者様には、CPAP(シーパップ)療法と呼ばれる、睡眠中に鼻マスクを装着し、ふさがった気道に空気を送り込み気道を広げる治療を、ご自宅にて就寝時に行っていただきます。

また、簡易検査の他に一泊入院での精密検査も行っております。
簡易検査との違いは、総睡眠時間が測定できる点です。総睡眠時間中の無呼吸と低呼吸の合計数がわかるため、1時間あたりのAHI(無呼吸低呼吸指数)を正確に測ることができます。その他にも検査データから睡眠の質や無呼吸の種類、そのほか睡眠を妨げる症状などを確認します。

睡眠時無呼吸症候群の患者様は高血圧や糖尿病になるリスクが高く、不眠や睡眠不足を改善することが生活習慣病の予防や治療に繋がります。

ご自身では気づいていなくても、ご家族やご友人などからいびきや睡眠中の無呼吸を指摘されたり、もしかしたらと思われた方は、お気軽にご相談下さい。

なにかご不明な点や気になる事がございましたらお電話又は窓口にてお問合せ下さい。

 

長崎県佐世保市木風町1451-2
医療法人かえで 溝口内科・呼吸器内科